だむろっしゅの文化活動部ログ

アート、映画、旅行などなど。文化部的な活動記です。

美術嫌いな人にこそ伝えたい!! 現代アートの魅力

前回からかなり期間が空いてしまいました、だむろっしゅです。

お久しぶりの今回は、現代アートの魅力について書こうと思います。

 

私は学生時代の美術の成績は最悪で、「レンブラント?モネ?どこが違うの?」という感じでした。
でも今は現代アートをきっかけに様々な美術展に足を運ぶようになりました。
どうして私がアートに魅了されたのか、お伝えできれば幸いです。

 

 

その1:ニュースにはならない世の中のことを知ることができる

現代アート作品の中には、アーティストが鑑賞者へ強いメッセージを発信しようとしている作品があります。


普段の私たちが接するようなニュースではなかなか取り上げられないからこそ、アートという形で発信されることがあるのです。
そうした作品に触れることで、より広く世界を知るきっかけを得ることができます。

 

例えば、平川恒太氏の作品『ブラックカラータイマー』は福島第一原発をテーマにした作品です。

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平川恒太『ブラックカラータイマー』

一見、黒い円盤がたくさん並べられているように見えるこの作品に近づいてよく見てみると、1枚1枚の円盤に作業服を着た人の顔が描かれていることがわかります。
これは実際に福島第一原発で作業を行っている方を描いているそうで、耳を澄ますとカチカチカチとタイマーが進んでいる音が聞こえてきます。

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平川恒太『ブラックカラータイマー』

3・11から8年が経ち、テレビで取り上げられることが少なくなってきているテーマですが、この作品を通して今もなお現地で作業に当たっている方たちがいるというリアルを伝えてくれます。

 

アートを通して知ったメッセージは、時に、新聞やテレビ・ネットニュースよりも強いインパクトを私たちに残します。

 

その2:新しいものの見方や考え方の気付きを得られる

現代アートのアーティストは、既存の枠組みを打ち破り、新しい表現、斬新な作品を世の中に送り出してくれます。


美術の教科書に載るような作品に比べると、現代アートは自由な表現が認められるようになってきているからです。
いかに新しいものを追求するのかという情熱は、アートの世界に限らず、ビジネスやアカデミックまで広い分野に刺激を与えてくれるはずです。

 

現代アートの父と呼ばれるマルセル・デュシャンは、その革新的な発想から今なお人気が高いアーティストの一人です。
彼の代表作の一つである『泉』は、男性用の小便器にサインをして、そのまま作品として展示したことで話題を呼びました。 

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マルセル・デュシャン『泉』

 それまでの絵画などの作品を細かく分けて考えてみると、布を張った木枠のキャンバスの上に市販の絵具で色を乗せた物体です。
その物体が芸術作品だと認められるのであれば、既製品の便器を芸術作品だとすることも出来るのです。
彼はそうした斬新的な発想で、常に新しい作品を世に送り続けました。

 

既存の枠組みを打ち破り、新しい何かを生み出すという行為は、多様化していく今後の世界においても必ず必要になるスキルです。


UberAirbnbなどの新しいビジネスは決して新しい商材を使ったビジネスモデルではありませんでした。
車や家などをどう使うかという常識を超え、新しい見方で捉えた結果として生まれたビジネスだといえるでしょう。
こうした発想は、デュシャンやそれに続く現代アーティストたちの挑戦と親和性のあるものではないかと私は思っています。

 

現代アートに触れることで、私たちは新しいものの見方や考え方のきっかけを得ることできるはずです。

 

その3:自分自身を見直すチャンスになる

最後のポイントは、アート鑑賞を通して自分の新たな一面が見えてくるということです。
これは現代アートに限った内容ではないのですが、私は出会った作品に感動したとしても、つまらない、退屈だ!と思ったとしても、その感情について考えてみることにしています。

 

インドの女性差別をテーマにした作品に関心をもった!

 ⇒インドの作品だから気になったのか?それとももしかして女性差別問題に興味があるのか?

 

アーティストの幼少期の体験をベースにした作品はつまらなかった…。

 ⇒プライベートに寄りすぎたから苦手だった?もっと共感できるテーマが好きなのかも??

 などなど

 

こうした考えを巡らせている間に、今まで気づかなかった自分の一面が見えてきます。

 

もちろん、映画や小説などでも同じようなことはできると思います。しかし特に現代アートだと取り扱っているテーマや表現方法が本当に多岐にわたるので、一つの展覧会に行くだけで、日常生活では出会えなかったような多くの刺激を得ることができるはずです。 

おわりに

学生時代に私が美術を嫌いだったのは、自分が作る作品に対しても、誰かの作品に対する感想についても、それが学校制度の中で良し悪しを評価されてしまう点に原因があったのかなと思います。

 

でも学校とは関係のないところでは、作品への感想は自由です。

素直に作品を見て、どう感じたのかを考えることで日々の生活が少しでも豊かになるのでは、と私は考えています。

次の週末に美術館にいってみませんか?